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【ニュース】「ローソン銀行」爆誕!についてざっくりまとめ

「ローソン銀行」爆誕!についてざっくりまとめ

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日経新聞:「ローソン銀行」免許取得 7年ぶり新規参入
金融庁は10日、ローソン子会社が認可申請中だった「ローソン銀行」について、銀行業の免許を交付した。銀行の新規参入は2011年に大和証券グループ本社が大和ネクスト銀行を開業して以来、7年ぶり。ATMを中心にコンビニエンスストアの店舗網を生かした決済サービスなどを提供する。10月からサービスを開始する。

 

こんばんは、アラサラ(@datu_syachiku)です。

アクセスいただきありがとうございます。感謝します!

 

銀行業への新規参入は7年ぶり。

セブンイレブンに次ぐ2番手のローソンが銀行業に参入するとあって、ニュースが気になったのでざっくりまとめました!

「ローソン銀行」爆誕…そもそもコンビニが銀行業をやるってどういうこと?

先駆者:セブン銀行のビジネスモデル

セブン銀行は超儲かっている!

セブン銀行の2017年決算は…およそ売上高1,200億円、経常利益370億円(利益率30%)と超高収益体質です。

 

高収益の理由は実店舗を持たず、融資による利子を得る融資業も行わない既存のよくある銀行とは全く違ったビジネスモデルにありました。

 

 

では、融資もせず預金も集めないなら何をしているのか?

どのように利益を生んでいるか?

 

 

それは「手数料」です。

 

”ふつうの銀行業”と異なるコンビニ銀行のビジネスモデル

そうです。

提携銀行から得る手数料だけで1,000億円以上の利益を挙げているのです。

 

 

ん?なんで提携銀行がセブン銀行に手数料払うの?

 ふつう消費者がセブン銀行なり提携銀行なりに払わない?

 

 

そう、そこが普通じゃないんですね。

 

ポイントは「ATMの設置費

提携銀行には当然メガバンはありますが、地銀・信用金庫もあります。

メガバンならまだしも、小さな銀行業者にとって消費者が使いやすい場所に数多くATMを設置するのは経費負担が大きく、セキュリティや機能維持のための維持費も常に出るようなATMはデキれば増やしたくないという思惑があります。

 

そこでコンビニATMの登場です。

 

セブンイレブンは全国2万店、ローソンは1.4万店で、ほとんどのコンビニ店舗にすでにATMが設置されています。

 

生活者の身近に、数多く展開しているコンビニATMには優位性がありました。 

 

提携銀行にとっては、このコンビニATM窓口を間借りすれば、消費者のニーズに応えつつ、かつ設置に掛かる初期費も維持費も抑えることができるワケです。だから、都度手数料を支払ったとしても安く済ませることができる、となるワケですね。

 

「都度手数料を払う」 <  「自前ATMを広域に設置する」 

この図式になります。

 

 

つまり、コンビニ銀行のビジネスモデルとは

「ATMを間借りさせてあげる代わりに都度手数料ちょうだいね」

です。

 

セブン銀行はこうして開始からわずか2年半で黒字化、利益率30%の高収益事業にすることができました。

コンビニ業界の二番手を行くローソンがあとに続けと参入したのは当然の結果でしょう。

 

セブン銀行との比較

コンビニ店舗数の比較

では、先駆者であるセブン銀行と、追従したいローソン銀行にはどれくらい規模に差があるのか見てみましょう。

コンビニ店舗数(国内)

 セブンイレブン:20,437店2018年7月末

 ローソン:13,992店2018年2月末

 

コンビニ店舗数(世界)

 セブンイレブン:46,187店2018年7月末)※主に北米、東南アジア、北欧地域

 ローソン:1,596店2018年2月末)※主に中国

 

ちなみにローソン銀行の事業展開は「今後発表する」としています。

 

規模感から見える今後の展開

セブン銀行は国内の手数料徴収モデル以外に収益源を欲しがっている

実は、セブン銀行は利用件数の頭打ちとともに手数料徴収のみの一本戦略での伸び悩みから収益源の確保に取り組んでいます。

実際、 2010年に経常利益が300億突破した後、2015年に350億、以降横ばいが続いている状況でした。

 

”かつての金融業らしい”個人向けローン/海外送金などもありますが、中でも海外店舗でのATM増加に注力しているようです。

海外4.6万店舗中20%を占めるアメリカでの展開「2019年14,000台」を目標としています。

 

ローソン銀行はセブン銀行には当分勝てないだろう

ココからローソン銀行の今後について見えることは、コンビニ銀行業の高収益性を前提に、利益は生まれるものの、セブン銀行との国内外の規模差から、収益は遠く及ばないと思えます。

 

ATM設置数でいえば、セブン=2.4万 vs ローソン1.4万で約60%

海外店舗への展開を考えても、セブン=4.6万(アメリカ1万) vs ローソン=0.15万でわずか3.2%の規模しかありません。

  

「ローソン銀行 爆誕」のニュースざっくりまとめのまとめ

ざっくりまとめのまとめ

  • コンビニ銀行は高収益なビジネスモデル
  • ローソン銀行も既存の広域ATM網を使って収益を上げるだろう
  • 規模からセブン銀行に追従するのは現状難しい
  • セブン銀行の直接の競合が初めて生まれた
  • 競合感での切磋琢磨に期待(新しいサービス・既存サービスの質向上)
  • ファミリーマートの参入も時間の問題

既存の”ふつうの銀行業”さんたち、大丈夫でしょうか?がんばってください(ジト目

 

金融業界の変革と変遷は楽しんで追っていきたい

今回のニュースを追ってみて「コンビニ銀行」という新たな銀行・金融業のカタチを知ることができ、勉強になりました。

 

金融業のこれからの変革と変遷にわたしの興味は尽きません。

仮想通貨にも関わる領域なので、どんどん新たな展開を進めて欲しいです。

ローソン銀行にも頑張ってほしいです。

 

これからローソン銀行はどのようにセブン銀行に追従し、差別化を図るのか、これからも注目してみていきましょう。

 

記事をお読み頂きありがとうございます!

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