【ニュース】キャッシュレス社会への移行はどう進む?電子マネー vs 仮想通貨 勝つのはどっち?
小額決済を制するのは電子マネー?仮想通貨? どちらが勝つのか
仮想通貨の”実需”として「少額決済」の有用性はみなさんも耳にしたことがありますよね。
でも、果たしてホントに仮想通貨が小額決済に使われる未来が来るのでしょうか?
こんばんは、ユート(@datu_syachiku)です。
アクセスいただきありがとうございます。感謝します!
まずはニュースを2つご覧ください↓↓
ニュース①:『少額決済 キャッシュレス』
非接触型クレジット決済が広がる
キャッシュレス決済は、高島屋、イオンなどの百貨店とローソンやセブンイレブンなどのコンビニ業界で導入が検討されている。非接触型のクレジット決済という方法だ。
ターゲットはインバウンド(訪日外国人客)
目的は、
- インバウンドの取り込み
- 現金決済ではできない顧客・購買データの収集と分析・活用
インバウンドはものすごい勢いで増えています。ワタシが住むの四国ですらホテルが取りづらくなっていたりします。海外からの観光客流入がここ数年でもの凄い勢いで増えています。たしか3,000万だか4,000万/年 だかですね。
…
ありました。
訪日外国人客の変動は2010年 約860万 ⇨ 2017年 約2,900万
わずか7年で3.37倍に増えていました(データ参照元:日本政府観光局)。
また、記事中でキャッシュレス決済導入の「ターゲットを中国人」と指名しています。富裕層が1億人と言われる中国の経済・消費力だけでなく、既に中国国内でモバイル決済サービスが行き届いた文化背景も加味したことで、当然の判断といえます。
クレジットカードの枠を超えていけ
ただこの記事を読むと、対象はあくまで「クレジット決済」で、これが「 接触型 ⇨ 非接触型」へというだけのにもとれます。
でも、クレジット決済はこれまでもできたわけで。そんな変化だと、消費者側にとってもカードの現物を持たなくて良いというくらいしかメリットが無い。だってデータ分析なんてカード型[接触型]クレジット決済でもできるハズだから。
ということは、本当のキャッシュレス決済というのは、従来のクレジットカードや、クレジットカード決済を連携させたものだけに留まらない、新たな方式を世間に浸透させていく、ということも示唆しています。
つまり電子マネーや仮想通貨の登場です。
ニュース②:『小売店独自の電子マネー 初期費用ゼロ』
日本国内の少額決済で気になるのはコレです。
電子マネー
- 価格 = 円依存・・・現時点を見れば価格が安定している
⇔ 円の価値は先細ってきており、今後ますますそうなる傾向が強い
- 消費者心理 = 慣れ・・・Suica🍉や楽天ポイントカードなど、すでに馴染みがある
⇔ 馴染みがあるのは大きな集団(T-ポイントなど)に限られる
仮想通貨
- 価格 = ボラティリティ(価格変動率)が大きすぎる。特に基軸通貨ビットコイン(BTC)の価格に他のアルトコインが左右されすぎで将来性が読めない
⇔ 法定通貨の価値には依存しない
- 消費者心理 = 扱いが難しい。秘密カギ?なにそれ美味しの?
⇔ 分散型台帳技術への技術的堅牢性
ん~「どっちがイイか?」と言われるとどっちもしっくり来ないのが正直なところ。
社会に必要なのは電子マネーのような安定性・操作性と、仮想通貨のような無国籍・ボーダーレスな性質だと思うんスよね…
僕はリップル推しなので、こらへんの解決はRipple社さんらが意外と早くしてくれそうな気もしますw
加えて思うこと
仮想通貨についての勉強本を記事にしました↓↓
www.1000giga.xyz
この記事でも「2.仮想通貨は電子マネーとどこが違うの?」という見出しで、仮想通貨と電子マネーを、”定義”の違いから比較してみました。
今日の【ニュース①】にもありましたが、中国の存在は忘れてはいけません。
上記記事を一部抜粋します↓↓
アリババは中国最大のネットショップ”タオバオ”を擁しており、ここで使われるアリペイは中国のモバイル決済市場600~1000兆円の約50%
=300~500兆!!のシェアを握る世界最大の決済事業 とされています。
中華系電子マネーといえば「アリペイ」や「ウィーチャットペイ」ですが、それぞれ仕組みをよくわかっていなかったので情報を確認しましょう。
↓コチラのサイト↓が分かりやすく簡潔にまとまっていてスッキリ学べました。ありがとうございます!
参考:中国でなぜアリペイやウィーチャットペイが大人気なのか | PILES GARAGE
要するに、銀行より平易でクレジットより安い方法が選ばれるハズ
中国の電子マネーはスゴイ
- 「ウィーチャットペイ」は
⇨中国版LINEのウィーチャットが元、デビットカードをスマホ端末で完結できる
- 「アリペイ」は
⇨中国版楽天市場(or Amazon)のアリババが元、インターネットバンキング(?)をスマホ端末で完結できる
と言ってみましたがアリペイは特に日本の決済システムで類似を探すのが難しいです。
クレジットカードのように販売者側に法外な手数料を請求することは無いし、法定通貨=元を元金にしてチャージしておけば(中国の)銀行預金金利の10倍以上貰えるし、電子マネーのように一回使ったら終わりではなく、消費者間で使い回すことができる(個人間送金、お年玉をあげるなんてこともできる!)。
アリペイは現状、中国の銀行持っていなければ使えず中国国内での利用に留まっています(それでも5億人・500兆円以上の市場!)が、《中国国内に限って言えば》最強の決済ツールでしょう。
翻って日本は?「中途半端ですね」
中国に比べると、国内の決済事業は中途半端でダメですね。
インターネットバンキングや電子マネーなど法定通貨ペッグは、利便・利益性で同じアリペイに絶対に勝てないし。
クレジットカード系はインフラは整っているけど、中間搾取、加盟店側の手数料が高すぎてあり得ないし。
どうなる少額決済・キャッシュレス社会は?
仮想通貨が安定性・操作の平易性を獲得し、消費者心理に届くのが先か、アリペイ(ウィーチャットペイ)が日本に参入するのが先か…または第三の勢力か…
これは激しい戦いになりそうです…
意外と日本では、大きなプラットフォーマーが覇権を握るのではなく、小さな経済圏の乱立と定着・交流が活発になって【ニュース②】のような独自電子マネーや独自仮想通貨の発行体が優勝するかもしれないですね。
通貨・決済の未来は不定形だけど、だからオモシロい
【併せて読みたい】
キャッシュレスがブームになりそう - アラサーリーマンの仮想通貨【入門】
最後までお読み頂きありがとうございます。
感謝します!